中学部 修学旅行

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 小学部の修学旅行の次の週は、中学部2年生の修学旅行です。小学部と同じ維坊だけでなく、曲阜や泰山にも行く3泊4日の旅行となりした。この日までに、それぞれが訪問地を調べたり、しおりもほとんどが自分たちで作りました。
 今回の修学旅行のスローガンは「温故而知新 不亦楽乎」で、孔子の論語から引用した、過去のことを知り、新しい意味を見つけることは何と楽しいことだろうか。という意味の内容です。
 最初の目的地は曲阜です。青島からバスで6時間かけて到着しました。それでも生徒達は元気に最初の見学地、孔廟(孔子をまつっているところ)へ歩いて出発です。
 孔廟は、とても広くたくさんの石碑や、樹齢700年、1000年といった柏やひのきがあり、建物自体も2000年近くの歴史があるものでした。写真は孔廟の中にある「大成殿」と呼ばれる建物で、中国の三大宮殿の1つです。これは世界遺産にも認定されている建物です。
 次に見学したのは、孔府とよばれる、孔子一族の住まいです。孔子の直系子孫は、中華人民共和国建国後に、台湾に移住してしまったために、現在は住んでいません。
 そして、この日最後の見学場所は、孔子一族のお墓がある孔林です。写真は孔子のお墓の前で撮ってもので、石碑の前にはお参りするために座布団がひいてあり、他の観光客の中には、跪いてお参りしている人がたくさんいました。生徒達も「孔子のように頭が良くなりますように」と、しっかりお願いしてきました。
 孔林からホテルまでは、「輪タク」に乗って帰りました。輪タクとは、自転車の後ろに2人乗りの座席がついたもので、中国内ではよく見かけるものですが、初めて乗る生徒もおり、結構楽しかったようです。
 最近の輪タクは自転車だけでなく、電動機付きやスクーターになっているものも多かったようです。曲阜市内には、その他にも馬がひく馬車のようなものもありました。
 この写真は初日に泊まった曲阜のホテルです。曲阜では、先ほどの孔廟にある大成殿よりも高い建物がないそうです。孔子への畏敬の念よりそうしているようで、青島のような高いビルはほとんどありませんでした。町並みも古い中国の時代を思わせるような作りが多かったです。
 夕食の様子です。この日は曲阜の名物料理ということで、縁起物の「福」をかたどった料理などが出されました。
 あまりにたくさんの料理が出てきたため、皿が乗らなくなり、皿と皿の間にまた皿を重ねる…なんて様子もありました。全部食べきれず、もったいないことになってしまいました。でも、みんなのお腹も一杯で、楽しい夕食となりました。。
 2日目の朝です。6時に起床し、6時30分からホテルの周りを散歩しました。ちょっと寒い空気の中、朝日を浴びて散歩をするのはとても気持ちが良かったです。
 2日目は、泰安市に移動し、こちらも世界遺産の「泰山」の見学です。本来ならばふもとから7000段の階段を登って頂上まで行くところですが、今回はロープウェイで一気に長城近くまで。写真はロープウェイの中での1枚。写真は笑顔ですが、少し揺れる度に「きゃ〜」となっていたようです(笑)。
 階段を上ってきた部分のゴールにあたる「南天門」!ここから下を見下ろすと、すご〜く急で、長〜い階段が見られます。杖をついたり、汗ビッショリになりながら登ってくる人達の顔には、達成感に満ちたすがすがしい笑顔が溢れていました。機会があれば、今度は下から登ってみたいですね。
 さすが、世界遺産の泰山です。見所が多く、添乗員の梁さんの説明にも熱が入っていました。中学生のみんなは、今までにいろいろなことを学習してきているので、その話のすごさも分かるためか、しきりに感心していました。でも、一番興奮していたのは、先生だったかも…。
 泰山を下りて、次は「岱廟」へ行きました。泰山の神様がまつられているここにも、大きな宮殿があります。昨日見た孔廟の大成殿。そして北京の故宮にある太和殿とともに、この天きょう殿も中国三大宮殿の1つです。青島と同じ山東省に2つもあるというのはすごいことですね。
 岱廟見学後は、直ぐ近くにある自由市場を見学しました。たくさんの食品が並んでいて、鶏や鴨が丸ごと並んでいたり、たくさんの果物が並んでいたりしました。
 2日目最後の見学場所は普照寺です。道教の方が有名な泰安の中にある、数少ない仏教のお寺です。
 3日目の朝の集いです。毎朝、軽い散歩と体操をしましたが、さすがに朝はみんな元気がありません(夜になると元気なんですけどね)。でも、朝に身体を動かすことで、朝食をしっかり食べられるようになったと思います。
 3日目は、維坊に移動し「福田重工工場」の見学です。大型のトラクターの生産ラインを見学しました。小学部も先週見学していたので、先週も見学していた校長先生がみんなに説明をしてくれました。また、バスの中では校長先生からの維坊ガイドのお話もありました。
 見学後は、生徒の代表が中国語で、工場の方々にお礼の言葉を述べました。工場の方も、生徒の流ちょうな中国語にとても感心していました。
 中学部も小学部と同じ場所(楊家埠中国民俗大観園)で凧作りをしました。あらかじめデザインを考えてきたものをそれぞれに工夫しながら描いていました。
 色が限られている中で、色々と工夫しながら思い思いの凧を作りました。世界に一つだけのオリジナルの凧です。
 作業中に他の中国の観光客の人達が生徒の様子をのぞいていきました。緻密な作業ぶりに、「とてもきれいだね」とほめていたそうです。
 完成後、みんなで凧を持って記念撮影。集中して作業したので、終わった頃にはみんなも「ふ〜〜〜っ」という感じでした
 お次は、版画の作業体験。たった数秒、ばれんを前後に押すだけでしたが、緊張したみたいです。色を重ねるために、ミリ単位で調整していく姿に、生徒達も大変感心していました。
 最近では、このような伝統工芸を受け継ぐ人が少なくなってきているそうです。日本も同じ問題を抱えていますが、この貴重な技術をこれからも絶やさないでほしいと思いました。
 最後の夕食です。明日の遊楽園に備えてみんなしっかりと食べていました。ジュースもずいぶんと飲んでいたようで、「普段は家ではあまり飲めないから、つい…」なんて言葉もありました。みんなで食べると、どんな食事も美味しく、楽しくなりますね。
 最終日は、生徒が待ちに待った富華遊楽園!中学生でも、遊園地はやはり楽しみです。6人だけなので、みんなで一緒に移動。みんなで一緒に乗り物に乗りました。
 生徒達の一番の楽しみは、やはりジェットコースターです!出発前の男子はノリノリで、気分もだんだんと高まっていきました。
 中にはジェットコースターが苦手な生徒もいましたが、みんなが行くから…と、一緒に。初めて乗る生徒もいて、歓声と悲鳴が入り交じった楽しいジェットコースターでした。到着した後は、笑顔でピースができました。よく頑張りました!
 最後の見学地は「維坊博物館」。切り絵や凧、土器、生活用具などなど、たくさんの物を見ました。そして最後には、売店でおみやげ購入!あれこれ迷ってたくさんのおみやげを買っていました。
 楽しかった4日間の修学旅行も、終わってみればあっという間でした。たくさん学び、たくさん笑い、とても充実した4日間になりました。ある生徒は「ますますみんなの仲が深まったと思います」という感想を残しました。
 きっと青島日本人学校としての忘れられない思い出が、また一つ増えたことでしょう!
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