学習発表会

 この日のために毎日練習してきました。そう、今日は、学習発表会の日。今年は校舎完成1周年ということで、最初に記念式典を行いました。
 最初に学校長からあいさつがありました。
 続いて、学校理事長、吉田様からお話をいただきました。
 保護者会長からもお話をいただきました。その後、来賓の方を紹介しましたが、中国の方々も来られていました。
 式典の終わりに、中学部が太鼓演奏をしました。定評ある中学部の太鼓は、ここでも見事な演奏をし、式典をばっちり締めることができました。
 オープニングの始めの言葉では、小学部の1年生一人ひとりが、この学習発表会に向ける強い決意を発表しました。また、中学部2年生の代表生徒も、これまでがんばってきたことを踏まえ、意気込みを述べました。
 プログラム1番目は、小学部1,2年生による劇「そんごくう」。歌あり踊りありの、とても楽しい劇です。
 いたずらすぎて岩に閉じこめられた孫悟空は、お釈迦様の導きによって三蔵法師と出会い、ともに天竺までの旅を始めます。
 沙悟浄や猪八戒も仲間に加わって、迎え来る敵に挑んでいきます。場面によって背景も変わっていくため、その情景がとっても分かりやすいです。みんなとっても大きな声で歌ったりセリフを言うことができました。
 プログラム2番目は、小学部5年生による劇「青島島(あおしまとう)物語」。無人島の青島にたどり着いた人達が、青島島の鳥やバナナを食べ尽くしてしまうと言うストーリー。
 最初に来た人が鳥を食べ尽くし、その後に来た人がバナナを食べ尽くす。そのために、後から来た人達の食べ物がなく、やっと見つけた鳥もなかなか捕まえて食べることができず・・・。
 劇の最後には、「人間による自然破壊」をテーマにしたプレゼンテーションがあり、人間と地球に住む生物との関係を考えさせられる発表となりました。
 プログラム3番目は、小学部6年生による朗読劇「走れメロス」。ご存知、太宰治の作品と言うことで、とても親しみやすい内容の劇です。
 「メロスは激怒した。」というナレーションからこの物語は始まります。役者とナレーターとのコンビネーションが絶妙で、見ている人をだんだんと劇の中に引き込んでいきます。
 メロスに立ちはだかる様々な敵との闘いに勝ち、親友と共に抱き合う場面では思わず涙が・・・。見ていると、思わず劇の中に引き込まれてしまうぐらい、登場人物に合わせた迫真の演技は、さすが6年生!と思いました。
 プログラム4番目は、小学部1,2年生による運動発表「ここまでできるよ、さか上がり」。体育の授業で取り組んできた成果を発表します。普段はできる子も、多くの人が見ているため緊張してうまくできないかも・・・というプレッシャーをはねのけ、全員上手にまわることができました。
 プログラム5番目は、小学部3年生による劇「雨つぶたち」。雨つぶたちは歌を歌い、仲間と楽しく過ごしていましたが、入道雲のおじちゃんが長い間寝ていたため雨が降らず、地上で困っている人がたくさんいることを知ります。自分たちが地上に降れば、雨になると考え、一滴、一滴と地上に降りていきます。
 最後に一滴だけ残った雨つぶが、入道雲のおじちゃんを起こし、雨を降らすようにお願いします。
 その願いを叶えるため、鬼たちを呼び集め、風や雷を起こし、雨を降らせます。雨つぶたちのかわいらしい様子や鬼たちの激しく雨を降らす様子など、「本当の空もこんな感じだといいな」と思わせるような発表でした。
 プログラム6番目は、小学部4年生による劇「水戸黄門」。水戸のご老公一行の旅先は青島。そこで食べたマントウがとてもおいしく、評判がよいお店が作ったと言うことを知ります。評判がよいのでお殿様にも献上しているのですが、越後屋がそれをねたみ、いじわるな手を使って嫌がらせをします。
 悪代官と越後屋のやりとりはまさに千両役者。誰もが持っているイメージをそのまま演技してくれたので、大きな笑いと拍手が起こりました。
 悪代官やその手下との乱闘の末、最後は助さんや格さんのお決まりのセリフ。「ひかえ〜、ひかえ〜、この紋所が目に入らぬか!ここに・・・。」というセリフを聞いて、何となく安堵感に浸ってしまうのは私だけでしょうか。一件落着でお話は終わりますが、一人ひとりの演技やセリフの大きさなど、とてもすばらしい劇でした。
 プログラム7番目は、中学部による劇「SOUL CHANGE」。この劇の主人公は、見かけは普通の男子生徒ですが、ただ一つだけ他の人にはない能力を持っているという設定で始まります。その能力とは、「他の人とぶつかると、精神が入れ替わってしまう」というもの。いきなりぶつかってきた強盗と入れ替わってしまい、その後すぐに自分に戻りますが、次にぶつかってしまったのはアイドル。アイドルのままストーリーが進んでいきます。
 その能力をねらっていた白衣に身を包んだ怪しい集団が、中身はアイドル、外見は主人公を捕まえ、研究に利用しようとします。
 捕まったアイドルを、外見アイドルの主人公が救いに来て、実験を阻止します。その実験には表向きとは違う目的があったのですが、肉体が入れ替わらなくても、自分は自分でいい!という登場人物それぞれの思いが告げられると、間違った考えをしていたことに気づき、話は終焉を迎えます。一人ひとりの演技により、笑いあり、感動ありの劇となりました。さすが中学生!といったところです。
 プログラム8番目は、小学部3,4年生による合唱「さんぽ」、リコーダー演奏「パフ」、合奏「明日があるさ」。歌いながら踊る姿はとてもきまっていて、楽しく聴くことができました。
 プログラム9番目は、小学部5,6年生による合唱&合奏「世界に一つだけの花」。スローなテンポから始まり、テンポが上がった2番目では、手話をしながら歌っていました。一人ひとりの手には色のついた手袋がはめられており、手話の動きがとてもきれいに見えました。
 プログラム10番目は、中学部音楽部による合奏「地上の星」、アカペラ「チェリー」、「Believe」、「夜空のむこう」。合奏では、ピアノ、サックス、フルート、ギターによる演奏が行われました。また、アカペラでは、きれいなハーモニーで観客を魅了するだけでなく、ベース、ボイスパーカッションを用いて、まるで楽器を使って演奏し、歌っているかのようなアカペラが披露されました。青島日本人学校の音楽部って、かっこいい!
 プログラム11番目は、中学部によるミュージカル「Dancing Queen」。踊りながら歌うのですが、題名の通り歌詞は英語。それでも、さすが中学生。きちんと歌詞を覚え、堂々と歌い、踊ることができました。学年ごとのパフォーマンスもきまっていて、とてもはなやかな発表となりました。
 エンディングは全校合唱「With You Smile」。今年は、学習発表会前に風邪が流行し、全体での練習がままならなかったのですが、全員が真剣に取り組んでいたおかげで、数少ない練習でしたが、すばらしい全校合唱となりました。合唱の最後に6年生が語ったメッセージには、一人ひとりの気持ちがこもっていたため、保護者の方々の中には思わず涙が・・・。
 この日を迎える前には、たくさんの苦労がありましたが、みんなの努力により、無事に、そして、最高の学習発表会を終えることができました。児童・生徒のみなさん、本当にお疲れ様でした。
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