中学部 修学旅行(山東省)

 9月14日から17日までの3泊4日で、中学部2年生の5名が修学旅行に行ってきました。
 昨年に引き続き、自分たちが住んでいる山東省を巡ってきました。今回の修学旅行のスローガンは、『学問なき経験は経験なき学問に勝る!』です。たくさんの経験をして、実りある旅にしたいものです。それでは、行ってまいりまーす。

 6時間程バスに乗り、曲阜のホテルに到着してすぐのワンショットです。出発前は「6時間も耐えられるかな~」という声も上がっていましたが、ガイドさんから山東省についての説明があったり、レク係によるゲームなどを行いあっという間に時間は過ぎました。
 
 世界遺産の1つである孔子廟の敷地内での写真です。敷地面積は16000平方メートルにおよび、木々に覆われた広大な敷地でした。廟にたどり着く前にも見学スポットがいくつかあり、その1つが大木です。この大木に触ると頭が良くなると言われていて、みんな一生懸命触っていました。
 孔子廟前での写真です。孔子廟は、広大な敷地に高い大きな屋根を突き出している楼閣で、とても立派でした。中国歴代の皇帝たちによって増築・補修された結果、宮殿のような壮大な建築になり、現在は中国三大宮廷建築の一つと呼ばれています。建物の部屋の総数は460もあるそうで、生徒たちからも驚きの声が出ていました。 
 これは、孔子の直系子孫とその家族が住んだ邸宅である「孔府」の入り口です。1937年までは孔家が居住していたそうです。こちらも世界遺産の1つであり、写真に写っている門を入るとすぐにまた大きな門がありました。こちらは偉い方々しか通れない門で、日本人の官僚も訪れたことがあるそうです。 
 孔子林の移動は、写真のカートを利用しました。「孔子林」とは、孔子とその一族の墓場のことです。老木の広がる墓域には十万を超える孔子の子孫たちの墓碑があり、1266メートルの長さの林道路と呼ばれる道を左のカートで移動しました。カートに乗った途端、ちょうど雨が降ってきて辺りが薄暗くなり、お墓が並ぶ道を通るのはなかなかスリルがありました。
 しばらくカートで移動した先に、孔子のお墓がありました。墓碑の前にはひざまずいてお参りできるように座布団が置かれていました。平日にも関わらず、参拝者が多かったように思います。生徒たちもまじまじと孔子のお墓を見つめ、手を合わせていました。 
 2日目は6時に起床し、最初に目指したのは泰山です。正当な泰山登山は「一天門」から「中天門」まで徒歩で登りますが、私たちは便利なロープウェイを利用し、旅の効率を図ってしまいました!途中途中で石段を上がりましたが、徐々に急になっていき徒歩での参拝の厳しさを感じました。昔の人はすごい!
 中天門に着き、まずはお参りをしました。男性は左手を上に、女性は右手を上にして手を重ねてお参りするのが中国式のようです。そして、門を入るときの足もそれぞれ左・右と最初に踏み入れる足が決まっています。生徒たちは不思議そうな顔をしていましたが、周りの中国人の方々を参考にして真剣に願い事を唱えていました。 叶いますように。。。 
 泰山は世界的にも有名で、世界自然文化遺産に登録されています。それを記念して立てられた石碑の前で記念撮影をしました。この日は天気も良く、泰山登山には適した日でした。しかし、山麓と山頂では気温が違い、上は風も吹いていました。いろいろな変化を見せる自然は偉大です!
 登山中、まっすぐにのびる石段がありました。ガイドさんの提案で、一番上まで競争することにしました。一番速かったのは…ご想像にお任せします! 最初は駆け上がる元気がありましたが、上にたどり着く頃にはみんなバテていました。  
 中2美少女3人組、玉皇頂という最高峰で登山記念の1枚をパシャリ!前の看板には、高さ1545mと書かれています。ここまでよくがんばりました!泰山の上から見る景色は、木々の緑が広がっているというよりは、岩がたくさんありました。心地よい風が疲れた体を癒してくれました。 
 泰山から下山し、続いて泰廟を訪れました。泰廟は、泰山の神様を祭る廟です。泰廟の壮大さは、上で説明した孔子廟に続き中国三大建築の1つです。現在は泰安博物館となっており、昔使われていた家具や食器を見学しました。 
 広大な敷地を歩き、疲れた体をホッとさせてくれたのはお茶でした。敷地内にあるお茶屋さんでお茶のデモンストレーションを見せてもらい、この地方でしかとれないお茶を数種類飲ませていただきました。やはり中国はお茶の文化が根深いですね。
修学旅行が始まってから、もちろん食事は中華三昧です!毎回食べきれぬほどの料理が並べられ、旅の間は常に満腹状態でした。幸せなことです。中国生活にも慣れてきた生徒たちは、特に好き嫌いも言わずに食べていました。特にみんなが気に入ったのは「饅とう」です。ふわふわした饅とうに思わず触りたくなって、ついつい食べてしまう生徒もいました。 
 2日目の最後を締めくくったのは「封禅大典」というショーです。大型昇降システム12組、LED超大スクリーン開閉16回、ライト1200個、製作コスト2億、出演者500人、華服5000セット、観覧角度45度でそれぞれ秦・漢・唐・宋・清の時代に分けて各時代を表現していました。歴史の勉強にもなり、とっても見応えがありました!! 
 日中は泰山に登って疲れたかと思いきや、生徒たちは夜も元気でしっかりショーを鑑賞していました。会場に行く途中にクワガタを見つけ、鑑賞中もずっとクワガタを手に握っていた生徒もいました。大自然の中で、先端技術を駆使したショーの野外鑑賞は生徒たち一人ひとりの心に残ったのではないでしょうか。これを機に中国の歴史を学び直してくれると良いのですが。 
 修学旅行も3日目になり、生徒たちの間で「もうすぐ終わっちゃう~」「淋しい~」という声が飛び交い始めました。そんな3日目の最初の訪問先は製紙工場である「寿光麗奔製紙有限公司工場」です。日本人スタッフ3人で100名以上の現地人スタッフを束ねていることを聞き、驚きました。生徒たちが、説明内容を必死にメモする姿は印象的でした。
 工場を見学させていただいた後には、事務所に移って詳しい説明を聞かせてくださりました。紙ができるまでの流れを分かりやすく説明していただき、原料の木材も見せてもらいました。最後に総経理からは、製紙について興味を持つことと、海外で頑張っている日本人がいることを忘れないでほしい、とのお言葉をいただきました。
お忙しい中、スタッフの方々がお見送りをしてくださり、事務所の前で全員で記念撮影をしました。貴重な知識と大きなお土産をいただき、決して忘れることのできない経験をすることができました。寿光麗奔製紙有限公司工場の皆様、お忙しい中本当にありがとうございました。 
 3日目の午後は、楊家埠中国民俗大観園を見学しました。凧博物館でたくさんの凧を見て、実際に凧作りをしました。飾るための凧、空高く飛ばすための凧、一言で「凧」と言っても種類は多様でした。日本でも凧遊びは伝統的なもので、中国との共通点を感じました。 
 凧を作るほかに、版画体験もしました。版画は、できた絵に一色ずつ色を付けていきます。職人に教わりながらバレンでこする作業をさせてもらいました。自分が手伝った絵が世に出て行くことを考えると、生徒たちも嬉しくなったことと思います。
 さて、見学した後はオリジナルの凧作り開始です!ペンキに似た塗料を使って筆で絵や文字を書きました。女子より男子の方が慎重な様子で丁寧に書き上げていました。文字1文字を大きく書いた人、絵と文字を組み合わせた人、それぞれ世界に1つの凧を作ることができて最高のお土産となりました。 
 完成した凧との記念撮影です。完成した凧に職人の方が旗を付けてくれて、一層完成度が高まりました。みんな大事そうに抱えていました。 
 ついに修学旅行も最終日となりました。まず最初は、維坊博物館の見学からスタートです。博物館はホテルのすぐ近くにあり、気軽に行くことができました。博物館の後にはお待ちかねの遊園地タイムがあるので、朝からみんなのテンションは高めでした。 
 博物館内にはリアルな模型や古い資料も置いてあり、充実した見学となりました。華僑制度についてなど、今まで聞いたことはあるけれど詳しくは知らなかったこともガイドさんが詳しく説明してくれて、一層賢くなれたと思います。「学問なき経験は経験なき学問に勝る!」この博物館でも知識と経験の両方を身につけられたと思います。 
 博物館の中に科学館が?! 知識のお勉強のあとには経験の時間でした。音の不思議やガス、電気の不思議に迫れるおもしろい機材がたくさんありました。みんな目を輝かせて楽しんでいました。科学の不思議を解明するべく、今後も理科の勉強を頑張りましょう! 
 旅行の最後を締めくくるのは待望の遊園地です!この日をどれだけ楽しみにしていたことか、と言わんばかりの嬉しそうな表情を見せてくれました。「思い出を作ります!」と言う人や、「初めてのジェットコースターに挑戦します!」という人など、それぞれに熱い想いを持って興奮していました。 
 予想通りの大興奮を表す一枚です。こわいけれど楽しい!と非日常なドキドキが味わえるのは遊園地の良いところです。生徒たちもさぞ楽しかったことでしょう。この興奮を普段の授業にも持って帰りましょう! 
 去年はまだオープンしていなかったジェットコースターです。回りながら走るというのが新しいのです!女子は2回も乗っちゃいました。途中、気分を悪くしたがジェットコースターに乗ったら治ったという生徒がいました。ジェットコースターって素晴らしい乗り物ですね! 
 いよいよ楽しかった3泊4日の修学旅行も終わりです。まずは全員無事に帰ってこられて一安心です。バスに乗っている時間も長い旅でしたが、そんなことは一切感じさせずに最後までトランプをして大賑わいの車内でした。解散式も車中で行い、旅の幕をしっかり閉じました。クラスの仲も深まり、これからまた頑張っていきましょう! 大変お疲れ様でした。 
トップページへ 学校概要 校長室 職員室 行事予定 JSQアルバム 通学バス 転入学 トップページへ 学校概要 校長室 職員室 行事予定 通学バス 転入学 トップページへ メールでのお問い合わせ トップページへ トップページへ トップページへ