中学部 修学旅行(北京・天津)

 中学部2年生が、3泊4日の修学旅行に行ってきました。
 写真は出発式の様子です。時間はなんと、朝5時30分!とっても早い集合時間でしたが、全員が時間通りに集まり、見送りに来てくれた中学部の先生と保護者に元気に「行ってきまーす!」のあいさつをして、空港へ向かいました。
 今回の目的地は、中国の首都「北京」と天津甘栗でも有名な「天津」!
 当然飛行機での移動です。ワクワクしながら、飛行機へと乗り込みます。
 まだ、出発していないのに、みんなのテンションは上がる一方です。
 これからの4日間、一体どんな旅行になるのでしょうか?では、以下から4日間の様子をご覧ください!
<1日目>
 最初の見学地は「景山公園」です。故宮の北側にあるこの公園からは、故宮を一望できました。若干もやがかかっているので、はっきりとは見えませんが、故宮の大きさに中国のスケールの大きさを感じていたようです。
 他にも、北海や中南海なども見ることができました。
 景山の後は、ちょっとはやめの昼食です。ですが、なにせ朝が早かったのでみんなお腹がペコペコ。あっという間に、テーブルの上のお皿はほとんどがからになっていました。
 食事の後は、天安門広場へ行きました。有名な「天安門」や、100元札の裏に描かれている「人民大会堂」などを見ました。見学中、「なぜ、故宮は文化遺産なのに、天安門は文化遺産になってないんですか?」という質問もあり、北京のガイドさんから「確かに、今まで考えたこともなかった。それはとてもいい意見ですね!」なんていう話までありました。
 続いて、故宮の中を見学しました。広い、大きい、そして・・・暑い!この日は30度を超えていたので、朝早くから活動していたみんなは、故宮を見終わる頃には、もうヘトヘト・・・。
 ぐったりしながらも、まとめのために一生懸命、ガイドさんの説明をメモしていました。
 故宮見学の後は、中国の古い町並みが残る「胡同」へ行きました。町並みの中を、輪タク(自転車に2人乗りの座席がついているもの)に乗っての見学です。
 胡同の中のある一つのお宅(ここで生活している)を見学させていただきました。いくつかの部屋に3世帯が分かれて住んでいて、中庭にはザクロやナツメなどの木も植えてありました。
 このお家の優しいおじいさんの笑顔に、中国の昔ながらの人の良さを改めて感じることができました。
 さて、朝早くから動き続けてぐったり気味だったのと、予定が順調に進んで時間が余っていたので、「什刹海」で、休憩をしました。冷たい飲み物を飲んだり、写真のような顔よりも大きなわたあめを食べて、全員がすっかり元気を取り戻しました。
 1日目の最後は、「什刹海」で遊覧船に乗りました。写真のような船(手こぎ)に乗って、池の中をゆっくりと回ります。写真では明るいですが、この後、どんどん暗くなっていき、岸辺のお店の色とりどりの明かりを眺めながら1時間ほどの遊覧をしました。
<2日目>
 朝は朝食前にみんなで集まって、朝の集いをしました。眠い目をこすりながら、体を動かし、今日の予定を確認します。おやぁ、奥で一人だけ違う体操をしている人が・・・、あ、校長先生でした。
 2日目の最初の見学場所は、北京市内から1時間以上かけて到着した「万里の長城」!
 写真では残念ながら、湿度が高くもやが多くてはっきりとは見えません・・・。
 とっても人が多い中、万里の長城をみんなで歩きました。男坂、女坂という2つのコースがあり、まずは傾斜の緩やかな方の女坂を全員が登りました。でも、それでもけっこう傾斜がきつくて、降りてきた頃には、足がパンパンでした。(先生だけかな?)
 何人かは、その後男坂にも挑戦し、満足げな顔で戻ってきました。STCで普段鍛えているから、元気なんでしょうかね。
 午後からは、北京の伝統文化の体験で、2つのものからどちらかを選んで絵付けをしました。一つは京劇などでよく見られるくま取りをした「お面」です。真っ白なお面に、模様を鉛筆でデザインし、色をぬって世界に一つだけのお面を作りました。
 もう一つは、「兎児爺」という、虎に乗った兎の人形への絵付けです。「兎児爺」とは、昔北京に疫病が流行ったときに、月から来た兎がみんなに薬を配って疫病からみんなを救った。というお話がもとになっているもので、今では北京の伝統的な玩具(?)として、有名なものです。
 それぞれが、オリジナルの「兎児爺」を作り上げました。
 完成した作品を手に、みんなで記念撮影です。できた作品はそれぞれに個性が出ていて、とっても素晴らしいものばかりでした。
 次は、「科挙制度博物館」へ行きました。科挙制度とは、中国の古い官僚登用のための試験のことで、今の試験とは比べものにならないくらい大変な試験であることが、展示してあるものや説明で伝わってきました。
 みんなが同じく「この時代に生まれなくて良かったね・・・」という感想でした。
 夜は、北京の伝統芸能一つである「京劇」を見ました。予定では、3本見るはずでしたが、劇場の都合で2本になってしまったのは残念でしたが、それでも、やはり京劇は見る人を引きつける素晴らしさがありました。
 写真は「孫悟空が、竜宮で如意棒を手に入れるお話」の一場面です。孫悟空役の人の武器を使う技術に、みんなはただただ「おおぉ〜!」という言葉を出すばかりでした。
<3日目>
 今日は天津へ向かいますが、途中の高速道路でハプニング発生!なんとバスのタイヤがパンクしてしまったのです。やむなく、サービスエリアで1時間ほど待機・・・。
 そんなハプニングも、みんなにとってはちょうど良い休憩の時間。トランプや腕相撲で上手に時間をつぶしていました。友達と一緒だと、どんな状況でも楽しく過ごすことができるのも、修学旅行のいいところですね。
 何とか無事に天津にある「天津一汽豊田自動車工場」に到着しました。工場の組み立てライン(カローラとRAV4)を見学させていただきました。みんなで帽子とイヤホン(工場内の音が大きいので無線で話を聞きました)をつけていきました。
 残念ながら工場内は撮影禁止なので、写真はありませんが、大規模な施設の中で緻密な計算と検査のもとに行われる作業は、さすが!という感じでした。
 工場見学の後は、質疑応答を行いました。また、お昼ご飯やお土産まで頂き、見学させていただいただけでなく、何から何までお世話になった豊田の工場見学でした。
 工場見学の後は、同じ天津内にある「古文化街」の見学をしました・・・が!
 写真の場所で記念撮影をして、自由散策にした5分後、猛烈な土砂降りに見舞われました。
 写真では伝わりにくいですが、強い雨のせいで道路に5cm程の水がたまった状態になっています。ほとんどの生徒が(もちろん先生方も)、膝から下がびしょ濡れになってしまいました。靴までびしょびしょでしたが、これもまた、一つの思い出と考えましょう。
 その後北京に戻ると、雨は降っていなかったので予定通り「王府井」で、班別行動を行いました。3つの班に分かれて、それぞれの班で夕食とお土産のお買い物をしました。
 お土産を買い始めると、時間がいくらあっても足りないようで、時計を気にしながら走るようにして次々とお店を回っていました。結局、集合時間後に15分だけ追加でお土産タイムを取るほどでした。
 ホテルに帰る前に、青島にはない「セブンイレブン」によりました。みんながお菓子や飲み物を大量に買っていくので、お店のレジの人がビックリしていました。
 買い物後のみんなの様子です。かなりご満悦な表情が伝わってくるでしょうか?
<4日目>
 最終日は、あいにくの朝から雨模様。雷まで鳴ってきてしまったので、当初の予定である「頤和園見学」をキャンセルし、「天壇公園」のみの見学としました。雨が弱まった頃を見計らって、天壇公園の見学に行きました。
 中国の観光写真でよく見る天壇公園の中の「祈年殿」を見学しました。祈年殿は昔皇帝が豊作を祈るために、毎年参拝したところで、祈年殿の中に、牛を4頭生け贄として捧げたそうです。あいにくの雨でしたが、何とか祈年殿の見学ができてホッとしました。
 見学地が1ヶ所減ったので、その分、最後のお土産タイムを急きょとりました。
 まぁ、お店の人たちの客引きのすごさにも驚かされましたが、それ以上に、みんなの「値切り」の勢いのすごさにさらに驚かされました。10分の1以下まで値切っている人もいて、大人顔負けの交渉でした。
 お店の人は、後で泣いてたかもしれませんね(笑)。
 北京旅行最後の昼食です。写真の様子は、食事前ではなく、食事直後の様子です。完食です。食事をきちんととっていたからこそ、暑い北京の4日間を元気に過ごせたのだと思います。
 
 学校に戻ってきて、最後に解散式をしました。「旅行で学んだことをこれからの生活に生かしていきましょう。」という実行委員の最後のまとめがありました。
 最後はお世話になった添乗員さんと記念写真!4日間、よく食べ、よく話し、よく笑い、よく買い、よく学んだ修学旅行でした。思い出の1ページ・・・以上の価値がある、有意義な修学旅行になりました。