道徳参観日

  小学部1年生は、「二わのことり」という題材を学習しました。やまがらとうぐいす、二羽の友達の間で揺れ動くみそさざいの気持ちをみんなで考えました。1年生にとっては、とても難しい題材でしたが、グループでの話し合いなどを通して、本当の友達とは何かについて考えることができました。さみしい時、つらい時、誰かひとりでも自分のことを理解してくれる人がいると、ほっとしますね。友達同士のことで悩んだ時、この題材を思い出してくれると嬉しいです。
 小学部2年生は「どうしたの、ぼく」という題材で学習しました。どうしておなかがいたくなるのか、どうして歯が痛くなるのか、どうして熱やくしゃみが出るのか。病気や体調の悪くなる原因をみんなで考えました。そして、その対策のためには、やはり、「うがい、手洗い」、「早寝・早起き・朝ごはん」、「バランスの良い食事」という結論をみんなで再確認しました。だんだんと寒くなってきました。加えて、これから学習発表会の準備で大変です。この時期、自己管理をしっかりとして学習発表会に臨んで欲しいと思います。
 小学部3年生は、「今、どんな気持ち」を学習しました。様々な場面にあった自分の気持ちを、カードから選びます。同じ場面でも、友だちとの気持ちが違うので、人それぞれに思いや考えがあることに気づく授業となりました。
 初めはクラス全体で場面に応じた気持ちを考え、次にグループになって様々な気持ちを出し合いました。友だちの話をよく聞き、相手の言葉にうなずくことで、安心した雰囲気の中で、活動を進めることができました。
 小学部4年生は、「お母さんのせいきゅう書」という資料から、”親の愛情に感謝し、家族の一員として尽くそうとする心情を育てる” ことを目標として授業を行いました。「もしもあなたがお母さんに請求書を出すとしたら・・・?」「お母さんから請求書が来るとしたら・・・?」という質問をしたところ、自分がしていることよりも、してもらっていることのほうが多く、高い金額になると思っている児童が多かったようです。感想では、「家族なのだから、お手伝いは当たり前。」「今まで、してもらうことは当然だと思っていたけど、そうじゃないんだ。」など、この授業を通して、自分を振り返ることができたようです。しっかり行動にうつせたらいいなあと思っています。
5年生は、資料「本当のあいさつ」をもとに、本当のあいさつとはどんなものかを考えました。分かりきったことを、分かりきった共通な言葉で言い合うのがあいさつ。それは、相手の立場にたち、相手の気持ちになっていうことのできる確かな方法であり、あいさつ上手が人との付き合い上手につながっていくことを学びました。また、後半は、整理整頓など、基本的な生活習慣を振り返る場を設定し、自分を見つめ直しました。あいさつ名人になってくれることを願っています。
小学部6年生は、「手品師」という資料をもとに、約束したことは誠実に果たし、明るい気持ちで過ごそうとする心情を養うことを目標に話し合いました。主人公である手品師が、自分の夢を叶えることと、少年との約束を守ることとのはざまで揺れ動く心情を、自分にも照らし合わせながらみんなで悩みました。どちらにも価値はあることを認めながらも、やはり先にした少年との約束を守ることが自分にも、相手にも誠実に生きることではないか、すっきり気持ちよく過ごせるのではないかということを学びました。これからの生活において、自分に誠実であることが一つの判断基準となり、良心に従って行動できることを願っています。
 中1は、LINEを中心としたSNSアプリを通して、ネットモラルの大切さについて学習しました。最初は、LINEは必要かどうか、ということについてディベートをし、お互いの考えていることを確かめました。その中でも、グループで会話できるという良さ、既読機能の面倒さについては特に話題にのぼりました。その後、便利なLINEツールに踊らされないよう、自分自身を守るために気をつけるべき設定について、みんなで学びました。今日の授業を受けて、便利なツールを使いこなすための自分なりのルールをしっかりと作って欲しいですね。
 中2は、シェル・シルヴァスタインの「おおきな木」という絵本の資料をもと、パワーポイントを用いた読み聞かせにより、人の生きる喜びについて考えました。資料の登場人物である少年と木のそれぞれの心情から、人間は弱く・醜い存在だけではなく、気高い存在でもあることを知りました。また、少年時の関係について生徒は「仲良し」「親友」ととらえていましたが、参観した保護者のみなさんから「親子」ではないかという意見を聞いて、親子における無償の愛について気付くことができたようです。生徒達は、より人間としての理想的な姿に近づいていきたいという気持ちを大切にしてもいらいたいと思います。
 中学部生活を共に過ごしてきた5名の生徒、22ヶ月この5名のみで学級生活をしてきた5名の生徒、おのおのがこれまでの人生を七分の一に分けて、5名全員が七分間の発表を行いました。主として他の人とのかかわりに関して「友情・信頼」を深める。お互いの人格の尊重のために話し・聞く。かけがえのない自他の生命を尊重する。今日の授業を受けて、絆が一層深くなってくれることを願っています。
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