小学部4年生 社会科見学 青島愛達高服装さん

 4年生の社会科見学の続きです(お待たせしました)。2社目は運動用のユニフォームやジャージを主に作っているあたご服装さんです。担当の前川さんが,やさしくさわやかに迎えてくださいました。児童代表のあいさつをしてから,会社について説明をしていただきました。こちらの本社があります福井県の話から始まり,糸を購入してから服を作るまで一貫生産していることを,スライドショーを使いながら説明してくださいました。製品の中で一番有名なのが,サッカー日本代表のユニフォーム(選手用とレプリカ)ということに,子どもも担任も目を輝かせていました。
 説明のあと,工場見学をしました。まずは,一本の糸から生地を作る工程を見せていただきました。通称『かま』と呼ばれる大型機械に至るところから糸が入っていき,すごいスピードで布が編まれていきます。こちらの会社では伸縮性の高いニット生地を制作し,ユニフォームやジャージに使っているとのことでした。糸も複数種類があり,特別伸縮性の高い糸と通常の糸を織り込むことで,とても着心地の良い下着などに使用する生地を作ることもできるということでした。

 かまをメンテナンスしているところを見せていただきました。とても小さな編み物に使うかぎ棒のような物が大量に使用されており,どんな仕組みで生地が編まれていくのかをとても丁寧に説明してくださいました。あまりにすごい仕組みに,子どもたちも目を輝かせて話を聞いたり,部品を触らせてもらったりしていました。

 生地を検査する様子を見せていただきました。ひとつひとつ,生地に痛みはないか,汚れはないか,人の目で確認していきます。この行程を抜いてしまうと,この先のたくさんの行程で作った物や作業が無駄になってしまうため,シンプルですがとても重要な作業だということが分かりました。

 次に縫製工場を見せていただきました。まずは裁断です。48時間寝かせて準備のできた生地を全自動の裁断機や手作業で裁断していきます。生地の種類や用途によってどちらできるのかは決まっているそうです。コンピューターで裁断パターンが送られてきて,そのデータ通りに素早く,正確に生地が切られていくのがとてもすごかったです。手作業も型紙に合わせて手際よく切られていき,人間もすごいという声が上がりました。
 次は縫製です。直線で50m以上あるかと思われる広~い工場に,17ものラインがあり,順番にパーツが縫われていきます。それぞれの特性に合わせたミシンが用意され,どんどん職人さんの手によって服の形になっていきます。そのマンパワーのすごさに子どもたちは言葉を失うくらいの驚きを感じていました。「なぜ中国で生産しているのか?」という疑問の答えを,一目で感じた子もいたようです。
 最後にプリント工場も見せていただきました。学校にあるプリンターの巨大版のような印刷機で紙に印刷したプリントが,200℃の熱で生地にインクが移されていきます。また,20台のミシンで刺繍される機械も見せていただきました。
 こうやって自分たちが着ている服が作られているのだということが、自分の目で実際に見ることができ,子どもたちにとって大きな財産となりました。工場見学でお世話になった角家総経理を始めスタッフのみなさま。最後までついてくださった担当の前川さん,石田さん。本当にお世話になりました。中国という地で,世界の工場の一角を担う活躍を日本人がしていることに,わたしたちも誇りをもちたいと思えた1日でした。
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