第12回 青島日本人学校 卒業式

 今日は、卒業式です。卒業生が登校すると、後輩が胸に花を付けてくれました。後輩に世話をしてもらうのはちょっと恥ずかしいようです。
 中学部の卒業生も、胸に花を付けてもらいました。後輩達は、今までお世話になった先輩への感謝の気持ちを込めて付けてくれました。
 いよいよ卒業式が始まりました。まず、小学部の卒業生が入場です。一人ずつ間隔をおき、堂々と入場します。上級生の風格を感じます。
 小学部に続き、中学部の卒業生が入場です。こちらも、堂々と歩いていますが、小学生とは違う威厳のようなものも感じられます。さすが、1年間本校を引っ張ってきた卒業生達ですね。

 卒業証書授与では、学級担任の先生から一人ずつ点呼され、校長先生から卒業証書を手渡されました。卒業式直前に体調を崩した卒業生もいましたが、その微塵も感じさせないしっかりとした動きでした。

 中学部は、小学部以上にきちんといた動きで卒業証書を受け取っていました。これまで、先輩達の卒業式の様子を見て、卒業式に向かう姿勢を感じていたのでしょう。

 校長先生からの式辞では、2年間一緒に過ごし、優しく頼もしい児童生徒たちであったこと、本校に輝かしい足跡を残してくれたことについてお話してくださいました。また、『卒業生には3つの感謝の言葉を大切にし、「感謝の心が人を育て、感謝の心が自分を磨く」ということ忘れないで過ごしてほしい』という言葉がありました。
 次に、在青島日本国総領事館の遠山総領事様よりお祝いの言葉を頂きました。学校に参観に来るたびに、学習や運動でがんばっている姿を見てきたこと、海外で貴重な経験をしたことに自信をもってほしいというお話がありました。
 次に、学校運営理事会廣瀬理事長様よりお祝いの言葉を頂きました。大きな家族のような日本人学校において過ごせたことは大変よい経験であり、その中でリーダーとしてがんばってくれたこと、ここで磨いた能力に自信を持ってこれからがんばってほしいという激励のお言葉をいただきました。
 最後に、本校PTAの荻野会長様よりお祝いの言葉を頂きました。上級生として下級生の手本となる素晴らしい活動の様子を見せてくれたこと、これがこれからの日本人学校の指針となることなど、お褒めの言葉を頂きました。
 卒業制作紹介です。小学部は、青島の情報誌を置くことができるブックスタンドを作りました。中学部は、日本の国家「君が代」の歌詞を切り絵で作りました。それぞれ、職員室と音楽室に置き、大切に使っていきたいと思います。
 中学部送辞です。中学部2年生の生徒会長から、卒業生へのこれまでの感謝の気持ちを贈りました。各行事では、自分達後輩のために指示やアドバイスを与えてくれ、いつも支えられてきたことから、これからは自分達が先輩の背中を追いかけて、同じような先輩になれるようにしていきたいと誓いました。
 次に、中学部卒業生からの答辞です。中学校での行事を通してつらかったこと、達成感を得られたことを振り返りながら、これまで自分達がたくさんの人たちに支えられてきたことに対して感謝の言葉がありました。これまで、様々な人たちとの別れを経験してきたことから、「このメンバーと一緒に過ごせるのはこの時だけということを思って過ごしてもらいたい」と後輩達に最後のアドバイスがありました。
 続いて、小学部卒業生の門出の言葉です。6年間過ごした日々の思い出を6人で大きな声で呼びかけをしてくれました。特に、このメンバーがそろった6年生のときの出来事は思い出深かったようです。涙しながら呼びかける卒業生の姿に、会場にいた人たちも心うたれたようでした。
 在校生からは、6年生から教えてもらったこと、助けてもらったこと、小学部を引っ張って行事の成功に導いてくれたことなど、たくさんの感謝の気持ちが大きな声で伝えられました。さらに、感謝の気持ちとして小中合同で「この星に生まれて」を合唱しました。卒業生の力を借りずに、自分達の力でこれからがんばっていく姿を見てもらおうと一所懸命歌いました。
 門出の言葉の最後は、小学部、中学部の卒業生が一緒に「友〜旅立ちの時〜」を合唱しました。一緒に過ごしてきた仲間との別れを惜しみながらも、今日の旅立ちの時、互いのこれからの未来の希望に対して思いを込めて、精一杯歌いました。少人数ながらきれいなハーモニーに、会場にいた人たちに感動が広がりました。
 式の最後は、全校児童生徒による校歌斉唱です。卒業生にとっては校歌を歌うのはこれが最後。これまでの学校生活を思い起こしながら歌ったことでしょう。在校生もその思いに応えることができるよう、大きな声で歌いました。

 卒業式の次第全てが終わり、いよいよ卒業生が退場します。在校生、保護者、来賓、先生方に見守られながら、一人ずつ退場しました。入場のときよりも堂々とした歩みに、見守っていた人たちは自信を持った未来への歩みを感じたことでしょう。

 卒業式後、小学部と中学部に分かれ、保護者や来賓の方々も交えて記念撮影を行いました。卒業生のにこやかな笑顔、手には受け取ったばかりの卒業証書。答辞の中に「この日まで学校で過ごした1分1秒が、これからの自分の力となり、宝物になります」という言葉がありました。思い出と夢を両輪に、新たな場での活躍を期待しています。ご卒業おめでとうございます。
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