上清路小学校との交流会

 今年度の上清路小学校との交流会は、本校に上清路小学校の子ども達を招いて行われました。体育館で行われた、第1部の交流会では、本校の子ども達の拍手に包まれて、上清路小学校の子ども達が少し恥ずかしそうに入場してきました。なかには、第1部の交流会で発表する京劇の衣装に身を包んで入場してくる子どももいて、その姿を見た日本人学校の子ども達は、皆一様に驚いていました。
 歓迎の言葉は、6年生の代表児童が担当しました。代表児童は4月から、歓迎の言葉の内容について一生懸命考えていました。上清路小学校の皆さんと交流ができることを楽しみにしていたことを伝えたい。そして、中国からは米づくりや文字、文化が伝わり、日本と中国の関係は歴史的に深いと言いたい。そして私達がこれからもいい関係を作っていきたい。そんな思いを文章にまとめました。そして日本語と中国語の両方を言いたいと、家でも猛特訓していました。その成果が出て、今日の本番を立派に成功させました。
 交流会の第一部は、5年生の和太鼓演奏からスタートしました。子どもたちは、はっぴを着て気合十分。力強い太鼓の音が体育館中に響き渡りました。「ハッ」というかけ声や撥を持った腕を高く上げるポーズもかっこよく決まり、練習の成果が発揮できました。日本の伝統文化をお伝えすることができ、子ども達も満足そうな表情でした。。
 日本の文化を伝える場として、『日本の歌メドレー』をしました。1・2年生,3・4年生,5・6年生の順番でそれぞれ3曲ずつ歌いました。1・2年生は元気よく,3・4年生は大きくそろった歌声で,5・6年生は美しい高音と低音で歌い,それぞれの良さがでていました。上清路小学校の子どもたちも,とても聞き入っている様子がうかがえ,日本を代表する歌を通して文化交流をすることができました。
 ゲーム交流では2つのゲームを行いました。1つ目は5年生が中心となって行った『グループ作りゲーム』でした。学年も男女も日中も関係なく,太鼓の音の数に合わせたグループができたところから座り,自己紹介をし合うゲームです。音楽が流れるとみんなが一斉に動き始め,音楽が止まると一斉に太鼓の音に注目します。近くの子と手をつなぎ,数が足りなければ周りの子たちに声を掛け合いながらグループを作っていました。笑顔で自己紹介する姿がとても素敵でした。
 2つ目は6年生が中心となって行った『じゃんけん列車』です。音楽が止まると近くの子とじゃんけんをし,負けた人は勝った人の肩に手を置いて列車のように一列で歩きます。最後には一列の列車になるというゲームです。こちらも国も,学年も,男女も関係なくじゃんけんし,一喜一憂して長い列車へとなっていきました。最後に二つの列車の勝負となり,日中対決となりましたが,中国の勝ちで終わり大変盛り上がりを見せていました。
 小1は、現在、中国語で学習している「色」の言葉を使って、カルタやフルーツバスケットなどのゲームをして交流をしました。カルタは、上清路小の児童と対等にカードを取り合う姿が見られました。また、フルーツバスケットでは、みんなで「あなたの好きな色は?」とたずね、それに答えた児童の色を聞いて、楽しそうに動いている姿が見られました。今回の交流は、中国語で学習したことが生かされたので、今後、中国語を学んでいく子どもたちには、良い刺激になったと思います。自然とコミュニケーションをとる子どもたちの姿がとてもよかったです。
 小2教室では、ハンドベル演奏、箸を使った大豆リレー、新聞カブトで上清路小学校の2年生と交流しました。ハンドベルは、ドレミの歌を演奏しました。この数週間で一番の演奏でした。箸を使った大豆リレーでは、お互いに箸を使う民族からか、大変盛り上がりました。言葉は違うけど同じ文化を持つ民族として親しみがもてたと思います。最後に新聞カブトを一緒に折ってプレゼントしました。また、来年、上清路小学校で会いましょう。そして、こちらは、来年度に向けてこれからの中国語の学習に力を入れていきます。
 3年生は、教室に上清路小学校の子ども達を招待して、楽しいゲームを行いました。イスに座った子どもの後ろに様々なカード(絵)を提示して、そのカードに描かれたものを見ずに「好き」か「嫌い」かを答えるというゲームを行ったのですが、これが大反響でした。イスに座った子どもが、見ている子ども達に質問をし、帰ってくる答えを基に答えるのですが、それぞれの学校の垣根を越えて互いにアドバイスや応援をする姿が印象的でした。ゲームの後には、3年生の子ども達が心をこめて作った折り紙のプレゼントを上清路の子ども達に手渡し、終始温かい雰囲気の中で交流することができました。
 4年生は「上清路の友だちに楽しんでもらう」ことをめあてに学年交流をしました。いすとりゲームを通して自己紹介し合ったり,じゃんけんゲームで盛り上がったりしました。最後に3つの日中混合チームに分かれ,バルーンバレーをしました。チームで協力してプレーをしていました。言葉は分からなくても『おもてなし』の気持ちで楽しんでもらうことができ,めあては達成できたようです。楽しんでもらえて自分も楽しかったという子どもたちの顔は,とても輝いて見えました。
 5年生は、自己紹介をした後、宝探し、福笑い、昔遊び(お手玉とだるま落とし)をしました。宝探しでは、どこに隠してあるのか、ヒントを出す方が上手いのか、見つける方が上手いのか、すぐに見つけられ、あっという間に終わってしまいました。福笑いでは、5グループに分かれて、作品の出来を競い合いました。目隠しをした上清路小学校の子に、上下左右を一生懸命中国語で伝えたことにより、どれも完成度の高い作品が出来上がりました。交流を深めることができ、教室は始終笑顔で溢れていました。
 6年生は10名の上清路の友達と交流しました。まず教室で自己紹介をした後、質問タイムをとりました。第1部で見せてもらった京劇について「どれくらいの期間練習したのですか?」と質問したところ、「2ヶ月以上です」との答えに、皆びっくりしました。その後、男女入り乱れて腕相撲大会をしました。男子と女子がやるときは、男子が女子の手首の下を持って行うハンデをつけたため、女子が男子に勝つこともあり、大きく盛り上がりました。その後体育館に移動し、紙飛行機飛ばし大会をしました。残念ながら時間の関係で、用意していたもうひとつのゲームはできませんでしたが、最後に心をこめて作った折り紙をプレゼントし、握手で別れました。
 閉会式は再び体育館で行われました。閉会式では、上清路小学校の代表児童からお礼の言葉がありました。その中で、「私たちは言葉は良く分かりませんが、心は通じ合えます。お互いの笑顔と心で言葉の壁を破り、最高の友達になれたらいいと思います。そして私達の友好がずっと続いたらいいと思います。」という言葉に、一同胸を打たれました。最後に青島日本人学校の小学部の児童全員で花道を作り、上清路小学校の皆さんを笑顔で送りました。
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