月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
目次

編集後記
 

 

 

新年あけましておめでとうございます。本年も「月刊青島」を御愛読方お願いいたします。

日本では今年「平成」の時代が終わり、新たな時代が始まります。一世代30年といいますが、個人的にも平成の初め頃に社会人となりましたので、本当に世代が代わっていくことを実感します。ただ、日本では超高齢化社会が到来しており、30年が過ぎても依然として同じ部分がかなりあるのも確かです。

例えば、スポーツ界、芸能界等でも60代~70代の人が依然として活躍しており、入れ替わりの激しい昭和時代とは様相が異なっています。もちろん、新しい才能も次々に現れており、それらが混然一体となっている、そのような印象です。一昔前の個人の生き方や家族のあり方の典型例は、ほぼ過去のものとして扱われており、モデルケースのないまま、各人が生き方を模索する時代に入っています。平成の次の時代でも、その傾向は益々強まる気がします。

さて、山東省・青島の在留邦人数は、残念ながら減少傾向にあります。日中貿易の構造変化、企業幹部の現地化等様々な理由が考えられますが、我々を取り巻く環境が年々変化していることは間違いありません。中国も日本の「平成」時代30年間は著しい経済成長を遂げ経済大国となりましたが、様々な環境の変化が押し寄せてきていることは確かです。日本も中国も、それぞれの内実の変化が激しい今、当地での企業経営についても、どのような戦略を立てていくのか、個人と同様模索していくしかないのでしょうか。

正月に日本で娘と「シュガーラッシュ・オンライン」というディズニーアニメ映画を見に行きました。主人公の女の子(レースゲームのキャラクター)は、自分の生きているアーケード型の安穏な展開のゲームがつまらなくなり、新しいオンライン・レースゲームの少し危険な世界に身を投じます。徒に「青い鳥」を追い求めるもよくないですが、自分ができると確信できたら、新たな環境に思いきって舵をきってみる、映画を見てそのように感じました。

それでは、新たな年における皆様の御健勝をお祈りしたします。
引き続き、「月刊青島」をよろしくお願いいたします。

 

 
   
    
 編集長
 

 
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