月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
目次

編集後記
 

 

 

   清明節の時期、青島へ多数の観光客が訪れたようです。桜も開花し、海辺のホテルにある桜並木を散歩ついでに見に行きました。5月には日中双方とも連休があり、観光地が益々賑わいを見せそうです。
   さて、3月下旬、クラッシック音楽に造詣の深い方のご案内で、初めて青島交響楽団の演奏を聴きに行きました。場所は人民会堂で夜7時30分からの開演でした。イスラエルより著名なピアノ演奏家を招いて、ブラームスのピアノ協奏曲と交響曲第1番が披露されました。
   この交響曲第1番という曲を、私が青島に赴任する前に日本のテレビ番組が紹介していたのを思い出しました。音楽は作曲家の心の風景を音に表したものと考えると、聴く際に様々な思いが湧くようになるのでは・・と思います。同曲は、ブラームスが20年もかけて創り上げた、自らのかなわぬ想いを万感の思いを込めて書いた曲であり、青島で聴くことができたのは幸いでした。ブラームスの曲は静かな音楽がずっと続くと思うと、いつの間にか激しくロマンに満ちた音に引き込まれていくようで、最近とても魅力的と思えるようになりました。人民会堂の音響は今一つでしたが、青島交響楽団は、楽団員の息がぴったり合っており、相当レベルが高いのではないかとの印象を受けました。かつては、楽団と日本人会との交流があり、演奏会に招かれることもあったとの由で、今後そのような交流が復活すれば良いなと思いました。
   3月中旬、かつて多くの日本人が住んでいたという、貯水山周辺「黄台路」をふらりと訪れてみました。しかし、たいへん残念ながら以前の雰囲気を残しているようには思えません。地図には「風貌保護街」と書いてあるのですが・・
何も分からずに行ったのが良くなかったのでしょうか、もし詳しい方がおられたら教えていただきたいと思います。
   4月より日本人会は、新たな執行体制がスタートします。生活文化会の活動として、引き続き、「月刊青島」にて有益かつ面白い記事を掲載していく所存です。引き続き御愛読方、よろしくお願いいたします。

 
   
    
 編集長
 

 
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