月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
目次

編集後記
 

 

 

    暑中お見舞い申し上げます。青島はそれでも朝夕になると気温が下がり、一日の寒暖差が大きいことを実感します。例年通り海岸を中心に観光客で賑わっており、昨年より始まった夜のイルミネーションも健在です。

    さて、先日機会があり「即墨古城」へ行ってきました。即墨は古くから栄え、「斉」の主要都市としての地位を占めていました。春秋戦国時代、有名な「火牛の計」(斉の田単が火のついた牛を使った戦術を駆使して、燕の侵攻から斉を守った)も即墨城を舞台に繰り広げられました。ところで、日本と中国で同じ漢字を使っているが故の誤解というのも、しばしば起こります。「即墨古城」と聞くと、日本人は「大阪城」や「姫路城」というお城を思い浮かべるのではないでしょうか。私もそうでした。その火牛の計が、この門から始まりまして・・・といった説明を聞けるものと思っていたのですが、そうではなく、中国で「城」というのは「城壁で囲まれた都市」なのですね。ですから、復元された「即墨古城」も、日本で言えば城下町の再現といったところでしょうか、そのようなイメージを持たせつつ、実際多くの商店が軒を連ねていました。日本語と中国語の比較では「手紙」(中国語:ティッシュペーパー)等が有名ですが、この「城」という漢字に対するイメージの差は、スケールからすると最大のものの一つではないか・・・と思った次第です。

    話題を転じ、今年の春節、23年ぶりに留学した成都を訪れたのですが、その際知り合った、成都外商協会の方が、「成都―青島経済交流会」を計画してくださり、7月3日に青島市内にて開催されました。そこには、四川省(成都)出身だが、現在は青島で仕事をしているという人や全く成都には行ったことがないなど、様々な人が集い活況を呈していました。私にとっては、留学した都市と仕事をしている都市の交流会なので感慨深く、なる程、旅はしてみるものだ、懐かしい場所は訪れてみるものだと感じました。

    8月には恒例の納涼祭が開催される予定ですが、多くの方々に訪れていただきたいと思います。引き続き、月刊青島をご愛読方お願い致します。

 
   
    
 編集長
 

 
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