初めまして、新日清製粉食品(青島)有限公司の阿部と申します。
私のゴルフとの出会いは、大学を卒業してすぐの初任地が地元を離れた大阪で、学生の頃からの少ない知り合いが皆ゴルフを始めており、遊んでもらうために一緒に始めたのがきっかけでした。
その後は、周りにゴルフをやる人がいれば一緒にやるし、誘われればとりあえず行くけれど、行かなければ10年くらい離れるという緩いペースで、ゴルフと付き合っていました。
よって、自然とその時々に応じて、様々なゴルフ仲間ができます。
その中でも最も衝撃的だったのは、ワイン学校で知り合った方々とのゴルフでした。私はワインエキスパートの資格を持っているのですが、その資格取得のために半年ほど青山のワイン学校に通いました。その時に、講師の方からゴルフ会に誘われたのですが、そのメンバーはワイン好きのいわゆるセレブの方々でした。特に女性は40代から50代がメインでしたが、サロンを経営しているマダムや社長夫人などなど、錚々たるメンバーでした。皆さん大変上品かつお美しく、それでいて嫌みも無く社交的で、私にとっては生涯初めて出会う種類の方々で、興味津々でした。ご存じの通り、私は決してセレブではないですが、最初に人数合わせで入ったら、それからも人数合わせやら下働きやらで、何度となく誘われることになりました。
人数合わせというのも、その会はなぜか必ず男女同数なのです。会社内のコンペなど、女性が二人いれば良い方ですが、これが男女12人ずつなど、それなりの人数が集まります。たまに間違って私のような場違いな人間も混じっていますが、ワインとゴルフの共通項で、日本にはぶ厚い層が存在しているようです。
そのゴルフコンペは男性3本、女性2本のワインを持参することになっていました。基本的に特急電車で行くのですが、朝の車内では「朝シャン」と称して、シャンパンを開けます。それからほろ酔い気分でゴルフ場に到着します。到着後、着替えますが、マダムの方々は、デパートの上の方のフロアで揃えたような、ファッション雑誌から出てきたような出で立ちです。私はそれまで上下ユニクロばかりで、こんなバッチリ決めた格好をしている女性を生で見たことなかったので、目を皿のようにして観察していました。そして、私自身これをきっかけに、生涯初めてゴルフウェアというものを買うことになりました。
そんなゴルフなら、さぞかしチャラいんだとご想像かもしれませんが、90台は当たり前、80台を普通に叩き出すマダムも半数近くいらっしゃいました。男女半々のコンペでも、上位はだいたいマダムの方々でした。恐らく女性の平均スコアは90台前半くらいだったと思います。
多くのマダムのフォームは、ゆったりとしています。80台出すといっても、決して力を入れているわけでは無く、そのゆったりとしたフォームで、ショットもアプローチもまっすぐ安定しているのでスコアがまとまります。セレブだと、いろんなところに無理な力が掛からないものかな、と妙に感心したのを覚えています。
あれから何年か経ちましたが、スコアも経済力もマダムの方々とは相変わらずかけ離れています。ただ、スコアだけでもいつかは追いつきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は住野精密製造(青島)有限公司の劉東さんにバトンを渡させていただきます。
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