月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
目次

ふるさと自慢

<ドイツ(ハンブルグ)>

皆様はじめまして。三菱UFJ銀行青島支店の髙木と申します。この度、ふるさと自慢寄稿の縁があり、私が幼少期を過ごしたドイツ(ハンブルグ)をご紹介させて頂きます。
3歳から8歳まで父の仕事の都合で居住した街です。その期間以外は東京都大田区に住んでいたのですが、せっかくの機会ですのでインパクトを残したいという邪な気持からこちらの国/街を紹介させて頂きます!

ドイツについて
■観光
ドイツには51もの世界遺産が有り(イタリア、中国に次ぐ世界3位)、ヨーロッパでもフランスに次ぐ第二位の観光大国です。
冬のクリスマスマーケットは観光のベストタイミング。
(主な観光地)
★ノイシュヴァンシュタイン城
⇒意外にも19世紀後半に建築された比較的新しい城。
★ケルン大聖堂
⇒ゴシック建築で世界最大級の大聖堂。初代は4世紀完成。
★ハイデルベルク城
⇒世界一大きいワイン樽がそばにある。川の景色絶景。

■食事
ドイツといえばビール!ですが、製造量第1位は中国、以下アメリカ、ブラジル、ロシア、メキシコに次ぐ第6位(日本は8位、※2021年KIRIN社調べ)。青島ビールを筆頭に中国においてもビールの製造は盛んのようですね。ビール以外にもクリスマスマーケットでもよく見かけるホットワインがあるように、ライン川中心にワインの製造も盛んです。
食べ物で最も有名なのはソーセージ。ドイツは16の州に与えられた権限が強く地方分権が大きな特徴ですが、その影響もあり州によって好まれるビールやソーセージの味が異なることも一つの特徴です(ソーセージだけでも1,500種あるとの噂)。

■習慣や文化※インターネット情報と数少ない記憶の中から列挙
・前述の通り生産効率/プライベートの充実もあり日曜日には基本的にスーパーを含めて営業休業。
・雪かき必須:ドイツでは雪が多いので自分の家とつながっている路であれば雪かきをする義務有り。
・すべての交通機関で犬と一緒に乗車可。犬飼育の際は税金要。電車には自転車を持ち込む人も多数。
・皆様ご存じアウトバーン。過去速度無制限区間で時速417kmを計測したこともあるとか。

ドイツと日本
・昔より日本とドイツは似ていると言われてきました。自動車産業を中心とした製造業大国であること、
労働者が勤勉であること、国土もドイツが35.7万㎡/日本が37.8万㎡とサイズも近しいこと、
失業率が他の主要国より低いことが主な要因となっています。
・経済規模においても2022年の日本のGDP3位(USD4.9兆)、ドイツは同4位(USD4.3兆)と経済
規模も類似しております。一方人口は日本が1.3億人弱に対しドイツは85百万人と人口では日本が
1.5倍近くいることを踏まえると、ドイツの方が一人当たりのGDPが高い(≒生産効率が良い)
ということが見えてきます。定時退行、有給休暇もほぼフル消化が労働者の当たり前になっております
(確かに夕方明るいころからビール片手にソーセージのイメージがありますね)。

港町ハンブルグ
ハンブルグはドイツで第二位の人口を抱える都市で、ドイツ内でも北部に位置し、北海へ注ぐエルベ川流域の港町として古くより貿易で栄えたドイツ最大の港湾商業都市です。
冬はマイナス20度近くまでなるなど、ハルビンのある黒竜江省と同じ北緯53度付近にあります。
そして皆さん大好きハンバーグは、当ハンブルグで18世紀前半に誕生しドイツの代表的な郷土料理となりました。また、青島同様に小中併設の日本人学校(私も通ってました)もあります。

 

~最後に~
私は幼少期5年間ドイツで過ごしました。現地の幼稚園にも3年ほど通い、当時はドイツ語もしゃべっていたようです。しかしながら、大学時代満を持して選考した第二外国語ドイツ語ではギリギリの単位取得と、幼少期話していても日常で使わないとすぐ忘れてしますようですので、現地幼稚園に通われているご家庭の方はご留意ください!
会社の人事面談でも「勤務希望地:海外(欧州)、備考:幼少期5年ドイツで過ごした経験有り」と
またドイツに行きたいとささやかに伝え続け、7年目の2022年6月に「ドイツの街並みもあり、ドイツの様にビールが有名、ハンブルグの様な港町の青島」に赴任しました。
これもまた何かの縁(人事の計らい?)。自分の故郷によく似た青島に赴任できたことを誇りに、日々の生活楽しんでいければと思っております。

 

 
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