月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
目次

事前に知りたかった!?知っておきたい!
(特別寄稿)【ローカル幼稚園事情】

 

 現状、青島に住む日本人の幼稚園児のほとんどが、ローカル幼稚園に通っています。大前提の基本情報から細かい内容まで(細かすぎる?w)、中国ローカルあるあるをお伝えしたく存じます。日本の幼稚園とは多方面で少々異なりますので、先に雰囲気を掴んでいただければ…と思い筆を執りました。

 これから幼稚園選びをするに際し、少しでもお役に立てれば幸いです。(By青島在住のある幼稚園児母2023.10.8)

1)外国人は公立幼稚園に入園できない
2)随時、入園可能
3)年度は9月開始〜8月終了
4)休日は法定休日、長期休暇はない
5)年間カレンダー、年間行事予定はない
6)1学年の誕生月は9月〜8月
7)私立幼稚園は大班から拼音の授業が始まるところが多い
8)幼稚園の雰囲気はAppで検索可能
9)その他
10)お金のこと

1)
まず、外国人は公立幼稚園に入園できません。
私立でも、外国人の受け入れ可否は幼稚園によるので、直接幼稚園へお問い合わせ下さい。

2)
日本のように保育園に行けない待機児童がたくさん…なんてことはありません。
入園申し込み:随時、クラスの園児数が定員を満たしていなければ入園可能。
面接:なし
クラスが満員のため入れないことはあるが、他のクラスと調整してくれる等々、申込時の状況により対応してくれることが多いので幼稚園と要相談です。

3)
年度始まりは9月、年度終わりは8月。(1-2月冬休み、 7-8月夏休み)

4)
私立幼稚園の年間休日は中国政府発表の法定休日(=会社の休日)に連動しています。(そのため、家族の予定が立てやすいです。)
また、私立幼稚園は夏休み、春休み等の長期休暇がありません。(1-2月、7-8月も登園可能)。
長期休みを取得する子もいたりいなかったり…ふわっとしています。日本人のお友達も、長期休暇を取得する、しないは家庭によって様々。

5)
日本のように【何月何日始業式】は当たり前ではなく、今年は何月何日から始まります、今年は何日に終わります、とその時にならないと分かりません。(ちなみに2023年は8月28日(月)に始業しまして、9月1日開始じゃないの?と個人的に思いましたw)
行事やそれに伴う準備物も直前に伝えられる事も多々あり…… 突然「明日〇〇するんで〇〇用意して下さい!」なんてことはザラ。3日前に連絡くれれば、ありがたい。w 準備不足でも特に咎められないので御安心を。
スケジュール感覚が日本人と全然違い、とっても早い(てか突然)ので毎日驚かされるでしょう。

6)
学年について。基本、【9月1日生まれ〜8月31日生まれ】が1学年。
例) 日本で年中さんの4-8月生まれ → 年長(大班)
日本で年中さんの9-3月生まれ → 年中(中班)
ただ、きっちりと区切っている幼稚園もあれば、希望すれば上の学年にも下の学年にもいける、ふわっとしている幼稚園もあるので、お子様の適性や親御さんの希望を考慮して幼稚園と相談してみてください。
また、9月始業なので、日本の小学校の4月入学と時期がズレます。この点もクラス・学年選びのポイントになります。(←重要!!かなと!)

7)
私立幼稚園は年長(大班)から拼音の授業が始まるところが多い。小学校入学前の1年でお勉強要素が強まるみたいです。宿題(?)のある幼稚園もあるみたいです。

8)
幼稚園情報は「大众点评」というアプリでも検索可能です。すべて中国語ですが、写真・動画・評価等、参考になさってください。

9)

  • 昼食はもちろん朝食付きの幼稚園も多い。慣れれば、朝昼ご飯全部食べてきてくれるのは有りがたい。
  • 制服はあっても毎日着る必要はありません。特に女の子はフリフリOK、スカートOK、ヘアピンOK、なんならドレスで登園するもOK。好きな服を着てよいのも日本と違って嬉しい。
  • 日本人の先生、日本語が話せる先生はいないけど、日本語を勉強してくれたり、翻訳アプリを使ったり、とても努力をしてくれる。
  • 偏食多い、人見知り、個人的な性格を含め、心配事を相談したら、先生が多いので大丈夫だよと言われ安心しました。
  • 日本の保育園(幼稚園も?)は私物の持ち込みNGですが、こちらは、安心するもの(ブランケットやおもちゃ、ぬいぐるみなど)があれば持参して良い。とっても有難かった。
  • 日々のカリキュラムや園での様子(写真・動画)がWeChatで送られてくるのも大変ありがたい…!
  • 初めの頃、幼稚園のご飯を頑なに拒否‼‼しばらくの間、うちのこだけ、ご飯をおにぎりにしてもらってましたー!ほんとありがたい‼‼
  • 幼稚園により、やたら縄跳びを推奨したり、バスケットボールのドリブルを推奨していたり。w

10)
私立幼稚園では、年払い、半年払いで費用割引がある所が多い。その際の支払いは日本で発行されたクレジットカードは使えないことが多い(銀聯カード含む)。中国元での支払を求められ会社によっては個人で立替えて会社へ費用請求するケースもあり。その場合には事前に中国元の調達が必要となるので、特に初めて中国へ駐在の方は事前に会社へ確認した方が良い◎

 さいごに、私自身、かれこれ3年程ローカル幼稚園に通わせていますが、まだまだ驚かされることが多々あります。ただ、子供たちは毎日楽しく健やかに幼稚園へ通っておりますので、安心して青島にお越しください。

 また、こちらの記事を書くに至り、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。

 

 
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