青島日本人会  
 
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*-* 新型インフルエンザ発生に伴う注意事項 *-*

 
2009年4月30日
在青島日本国総領事館
 
  30日、WHOは、世界的に広がっている新型の豚インフルエンザについて、これまでの「フェーズ4」から「フェーズ5」に引き上げると発表しました。
  中国においては、現時点ではまだ感染の拡大に関する報告が見られませんが、在留邦人の皆様におかれては、このWHO発表を踏まえ、今後の感染拡大の可能性に備え、今から所用の対策を講じられることをおすすめします。具体的には、外出から帰宅時の手洗い・うがい等の励行、外出時にはできるだけ人混みを避け、必要な場合にはマスクを着用する等の感染予防対策を実施すること、並びに食料・水・医薬品などの備蓄が十分にあるかについての確認を行うこと等をおすすめします。
  事態はなお、流動的で推移を見守る必要がありますが、青島日本人会を通じた総領事館からのおしらせや在中国日本国大使館のホームページなどで情報提供を逐次行ってまいりますので、在留邦人の皆様におかれましても引き続き関連情報(下記ご参照)に十分注意し、冷静な対応をとられるようお願いいたします。
  青島総領事館におきましても、28日に総領事を本部長とする対策本部を設置し、体制強化を図り、青島日本人会など関係団体と「在青島邦人安全対策連絡協議会」(第1回)を開催し、30日には第2回会合を開催して以下の点が重要であると関係者から指摘がありました。
 
(1)現時点では中国に感染拡大の報告があるわけではないが、事態が深刻化する前に、今からすぐ必要な準備や点検に着手すべきである。特に、うがいや手洗いの励行、咳エチケットの習慣はすぐにでも始めるべき。
(2)感染が拡大するとメキシコのようにマスクや常備薬が入手しにくくなるので、安心安全の観点から、今からでも使い捨てマスク等は、2週間分程度は備蓄したほうがよい。
(3)いざという時に帰国できるように現金や旅券の保管場所・有効期限をもう一度確認すべきである。
 
●関連ホームページ
○国立感染症研究所 感染症情報センター(豚インフルエンザQ&A)
  http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/QAindex.html
○在中国日本国大使館ホームページ
  http://www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm
○厚生労働省ホームページ
  http://www.mhlw.go.jp
○農林水産省ホームページ(豚インフルエンザ関連)
  http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(豚インフルエンザ関連)
  http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)
 
 
(問い合わせ先)
在青島日本国総領事館
電話:0532−8090−0001(代表)
 

◆◆ 参考情報 ◆◆
1.インフルエンザの感染様式と予防(各インフルエンザ共通)
(1)インフルエンザの感染形態は、飛沫感染と接触感染です。咳によりウイルスを含んだ微水滴は口から約2メートル飛散し、それによる感染があります(飛沫感染)。また、人は1日約80回自身の顔面を手で触ります。インフルエンザに罹った人が咳をする際に、口を押さえた手でドアのノブ等を触り、そのノブを触った次の人が汚染した手で顔を触ることで感染します(接触感染)
(2)予防の方法としては、インフルエンザに罹った人は咳エチケットを守る(テッシュで口を覆い、人のいない方向に向かって咳をし、汚染したテッシュは捨てる)、マスク(注1)をする(飛沫を防ぎ感染を広げない効果もあります)、手洗い(注2)及びうがいを励行する等が有効です。
(注1)マスクは、サージカルマスク(不織布で出来た蛇腹状使い捨てマスク)を正しく装着する。鼻の形状に合わせマスク上部のワイアを固定し、蛇腹を開いてあごの下まで覆う。
(注2)手洗いは、手の甲、手指の間、親指、手のひらのしわと指先、手首を15秒から30秒程度行う。
 
2.備蓄
  備蓄とは、「新型インフルエンザが蔓延している際に外出しない。」という、一番の感染予防をするための準備をすることです。具体的物品リストは別紙のとおりです。
(内閣官房「個人、家庭及び地域における新型インフルエンザガイドライン」より。)
(1)準備する食料品(2週間程度)
(2)消毒薬(塩素系、アルコール系)
基本的に手で触れるもの全て(ドアノブ、電化製品のリモコン、トイレの排水ボタン等)を消毒する。吐瀉物を拭き取った後も消毒してください。
(3)体温計、サージカルマスク(蛇腹になっている使い捨てマスク)、使い捨て手袋(鼻をかんだティシュなど捨てるときに使用)、石けん、液状ソープ、ポリ袋(ゴミをいれるため)など
(4)薬の備蓄(持病を持っている方の薬を含む。)
(5)飲料水(1日/人 3リットル必要とされている。)
 
3.その他の注意事項
(1)帰国を含む突発事態にも対応できるよう、旅券、現金(中国元、日本円)、クレジットカード、海外旅行傷害保険証書、医薬品類、その他最小限必要な手荷物を普段から手元に置いておくようお願いします。
(2)特に、旅券については、有効期限及び保管場所をいま一度確認願います。 総領事館では、今後の状況によっては、窓口に来られる申請者の方々の感染リスクを最小限にするために、入館の制限を行うこともありますので、旅券の有効期限が迫っている方におかれては、切替更新の手続きを検討願います。(注:青島総領事館では、当面の間、旅券の切替更新は、できませんのでご了承ください。)
 
◎個人での備蓄物品の例
○食料品(長期保存可能なもの)の例
  米
  乾めん類(そば、そうめん、ラーメン、うどん、パスタ等)
  切り餅
  コーンフレーク・シリアル類
  カンパン
  各種調味料
  レトルト・フリーズドライ食品
  冷凍食品(家庭での保存温度、停電に注意)
  インスタントラーメン、即席めん
  缶詰
  菓子類
  ミネラルウォーター 
  ペットボトルや缶入り飲料
  育児用調整粉乳
 
○日用品・衣料品の例
  マスク(不織布製マスク、サージカルマスク) 
  体温計
  ゴム手袋(破れにくいもの)
  水枕、氷枕(頭の冷却用)
  漂白剤(次亜塩素酸:消毒効果がある)
  消毒用アルコール(アルコールが60〜80%程度含まれている消毒液)
  常備薬(胃腸薬、痛み止め、その他持病の処方薬)
  絆創膏、 ガーゼ、コットン
  トイレットペーパー、ティッシュペーパー
  保湿ティッシュ(アルコールのあるものとないもの)
  洗剤(衣類、食器等)・石鹸
  シャンプー・リンス
  紙おむつ
  生理用品(女性用)
  ゴミ用ビニール袋(汚染されたごみの密封等に利用)
  カセットコンロ、 ボンベ
  懐中電灯、 乾電池