青島日本人会  
 
  ホーム > 商工会の紹介 > 商工会活動

*-* 2012年度商工会活動の抱負 *-*

 
1. 企業を取り巻く環境の変化
 昨年2011年の総会の席で、これから起こり得る3つの変化につき申し上げました。1つ目は、東日本大震災が契機となり、中国で現地調達が一層進むこと。2つ目は、中国が、内需拡大と物価安定の両方の実現のため、財政支出と金融引締というアクセルとブレーキを両方踏み分ける舵取りの難しい年になるということ。3つ目に、中国トップ人事の策定が進み、中国全体を突き動かしていくというものでした。先の3つの変化は今年も続くと思われます。欧州金融信用危機、資源価格の下落などの火の手はこれからも上がってくるでしょう。2012年は、経済でも政治でも気が抜けない年となります。しかし、「有困難、有?法」。困難には解決方法があります。また、「乱中有美」。変化の中にビジネスチャンスがあります。厳しいときだからこそ、優良案件を獲得できるチャンスがあります。今年は12次5ヵ年計画の2年目です。世の中の大きな変化を的確に捉え、機敏に対応することで、商売を開拓することができると思います。私達がこうして、この時代を生き、この青島で生活、ビジネスが出来る幸運に感謝し、新年度に向かって、新しい一歩を共に歩んで参りましょう。
 
2. 2012年活動方針
 上記環境下にあって、企業活動に関わる有効な情報交換の機会提供、セミナー開催、市政府、他国商工組織との交流、事業環境研究会活動を通じた関係機関への提言を行います。
(1)全体セミナーと交流について
 今年も昨年に引き続き会員の皆様の応援をすべく、法務・財務・税務・労務等の各企業共通のテーマの中から、新任総経理のための2つの基本講座〜会計財務(6月)と法務人事(秋頃)、A移転価格(5月)、B青島を代表する地元企業の見学(即発集団など)を実施する予定です。
(2)提言について
 市政府・機関並びに他国商工組織との交流を進め、日本商会白書などを通じて、関係機関へ提言します。昨年は、電力・水の安定供給、原料価格の安定、輸出入手続の迅速化などを提言しました。今年はこの他に、企業経営に深刻な影響を与える施策については十分な対応時間が取れるよう、又、所管部署により解釈や対応が異なることのないよう、進出企業発展をよりサポートする提言をしてまいります。